逆行しないで!!一気に思惑方向に伸びるエントリーポイントが知りたい!?

トレードをしている限り、エントリーしたら逆行せず思惑方向に一気に伸びて欲しい!というのは、トレーダー全員の願いです。では、そのように一気に伸びてくれるのは、どのようなポイントなのでしょうか。

買い注文が集まればレートは上昇し、売り注文が集まるとレートは下げて行きます。この当たり前に思える基本的なことが、大きなポイントとなります。

 

1.上位足の投資家も資金を投入したくなる環境か

レートが一気に上昇するためには、買い注文がたくさん入る必要があります。当たり前と言えば当たり前ですが、実際のトレードでこれを意識している方は少ないのではないでしょうか。

デイトレードであれば、5分足や15分足などを見てトレードする方が多いと思いますが、いざ買い注文を入れるときに、その後より上位足でトレードしている投資家も追随してくる環境であるかどうか。自分がエントリーした後、他の投資家も追随して資金をどんどん投入してくれば、レートは思惑方向に一気に伸びることになります。

そのため、自分がトレードしている時間足より、上位の時間足の相場環境を把握することが大切になってきます。5分足でトレードしているのであれば、1時間足や4時間足・日足の相場環境を見るということですね。

1-1.多くの投資家が意識して注文を入れたくなるライン

市場に参加している多くの投資家が、最も意識するのがレートの高値・安値です。高値を更新してくれば、相場は強気だと判断して買ってくる投資家が増え、安値を更新してくれば相場は今弱気だと判断する投資家が増えてきます

もちろん逆張り派の投資家は、高値を更新しても逆に売りを仕掛けてくるかもしれませんが、多数派はどちらかということです。普通は、高値を更新すれば買っていこうかな?と考える人が多いですよね。

下図を見て下さい。

買い注文が集中して一気に上昇したチャート図

上図はポンド/ドルの5分足の実チャートですが、(A)のポイントで一気にレートは上昇しています。一気に上昇したということは、一気に買い注文が入った・買い注文が集中したということです。

上昇の起点となったこの(1)のラインは、過去に何度も高値をつけた上位足からもはっきりと認識できる高値ラインでした。多くの投資家が意識する分かりやすい高値ラインであるために、ここを抜ければ買っていこう!という投資家が、ライン際に指値注文をたくさん入れてきます。

指値を入れなくても、このラインを上抜ければエントリーしよう!と、その瞬間をチャートの前で待っている投資家も増えてきますね。

そして実際にラインを抜けると、それまで入っていた指値注文を巻き込みながら成り行きの買い注文、さらには上昇してきたから便乗しよう!という素人トレーダーの買い注文まで巻き込んで、レートは一気に上昇することになります。

2.他の投資家の損切りはどこに溜まっているのか

レートが一気に伸びてくるためには、先述の多くの投資家が注文を一気に入れてくるのに加えて、多くの損切り注文をも巻き込む必要があります。

損切りを入れるポイントの基本は、直近の高安値ですよね。買い注文を入れたのであれば、損切りは直近の安値に入れるのがセオリーです。上昇することを見込んで買い注文を入れたのに、逆に直前の安値を割ってしまうと、その後レートは下げてくる確率が一気に高まるからです。

*この損切りの考え方は、ダウ理論がベースとなっています。ダウ理論については、記事:テクニカル分析の元祖ダウ理論!トレンドの継続・転換がまるわかり!?を確認してください。

損切りラインの基本チャート図

この損切りラインは、多くの投資家が実際に使用するラインであるため、分かりやすい高値や安値には多くの損切り注文が溜まりやすくなります。

それでは実際のチャートで、この損切り注文を巻き込んで一気にレートが動き出す様子を見てみます。下図を見てください、先ほどと全く同じポンド/ドルの5分足チャートです。

損切り注文と指値注文を巻き込んで一気に下落するチャート

図の(B)のポイントから、一気にレートは下げています。この下落の起点となったラインは、(2)になりますね。

(2)のラインでは、図中の▲印で示しているように何度も安値をつけています。何度も安値をつけて分かりやすいラインであるために、ここを下抜ければ売っていこうかな?という投資家が増えていきます。

また、(あ)付近でレートは上昇しているため、この付近で買い注文を入れてきた投資家がいるのが分かります。その買い注文の損切りとなる売り注文は、直近安値である(2)のライン際になりますね。

ということで、(2)のライン際には、ここを下抜けたら売っていこう!という投資家の売り注文と、それまで買っていた投資家の損切りの売り注文が集中することになります。売り注文が集中すれば当然、(2)のラインを下抜いた(B)のポイントからレートは一気に下落することになります。

下げるべくして下げる・100%下げてくるのが、(B)のポイントです。売り注文がたくさん入っている・入ってくるなら、レートは下げるしかありません。

損切り注文と指値注文を巻き込んで一気に下落するチャート

では、その後の動きも見てみましょう。次の分かりやすい安値をつけたラインが、(3)になりますね。図の(い)付近では、レートはかなり上昇しているため、ここで買っていった投資家が多い・買い注文に多くの資金が入ったことが分かります。

そうすると、(い)付近で買っていった投資家の損切りの売り注文は、(3)のライン際に溜まっていきます。(B)から一気に下げてきた勢いで(3)まで下抜くと、これらの売り注文も巻き込んで更にレートは下げることになります。

次の(4)のラインも、全く同じですね。ここでは3度も安値をつけ、上位足からもはっきり認識できるラインであるために、ここを下抜ければ売ろう!という投資家は当然多くなります。(う)付近で買っていった投資家の、損切りの売り注文も当然入っているので、(4)を割り込めば更にレートが下げるのは必然となります。

3.まとめ

買い注文がたくさん入ればレートは上昇し、売り注文がたくさん入ればレートは下落します。当たり前のように聞こえますが、チャートを目の前にすると、どうしてもインジケータの動きやサインばかりに目がいってしまいます。

みんなが注文を入れたくなるのはどこなのか、たくさんの指値注文や損切り注文が既に入っているのはどこなのか、それが分かればあとはその流れに資金を乗せれば良いことになります。

その注文の集中が起こるのが分かりやすい高値・安値であり、そこに1本のラインをしっかり引けるかどうかが勝敗を分けるとも言えるんですね。

チャートには、投資家の過去の行動履歴が全て残っています。どこにどれくらい注文が入っているのかを、投資の情報サイトなどで見ている人がいますが、そんなものを見なくてもチャートが全てを語ってくれています。

*水平ラインについては、記事:水平線の正しい引き方知ってる?ラインがないとトレードなんてできません!!を確認してください。

相場トレード初心者がまず覚えるべき「チャート」とは

FX初心者の方向けに「チャートとはなんぞや?」的な解説をしたいと思います。
チャートは、ラインチャートやバーチャート、平均足など色んな種類のものがありますが、今回は一番よく利用されているローソク足チャートについての説明です。

ローソク足チャートとは?

まずFXにおいて、チャートというのは、過去の値動きの歩み値を、「横軸を時間」、「縦軸を価格」で表現してグラフ化した指標のことを指します。
その中でも、一般的によく相場分析に用いられるのが”ローソク足チャート“です。
まずは、下の画像を見てください。

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この画像のように、1本1本ローソクのような形をしたグラフがいくつも連なってできたものが、ローソク足チャートです。
ローソク足1本で、1分、5分、1時間、1日といった時間を表現します。

 

例えば、上の画像が1分足であれば、ローソク足1本の時間の長さは1分間を表現していることになります。
日足であれば、ローソク足1本の時間の長さは1日です。
少しややこしいかもしれませんが、多分実際に取引を始めたらその日に見方を理解できると思います。

ローソク足の見方と「ひげ」の意味

ローソク足一本の中には、始値終値、高値と安値が表現されています。
画像をご覧ください。

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始値とは、文字通りそのローソク足の始まりのレートのことで、終値はそのローソク足の終わりのレートです。

画像のように、始値が下で終値が上になっている場合は、その時間に為替レートが上がったことを意味します。
逆に、始値が上で終値が下の場合は、為替レートが下がったことを意味します。
ローソク足から線のようなものが突き出ているものがありますが、それは「ひげ」です。

ひげは、ローソク足の時間内につけた高値もしくは安値を表現しています。

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 画像のは上ひげといい、高値を付けた後にひげの長さ分、為替レートが下落したことをあらわしています。
ひげが多い場面では、買い注文や売り注文が壁になっていることが多く、一時的に相場が反転する場面だと判断することもあります。

ひげが長いほど、反発or反落の勢いが強いと判断できるので、長ひげが出る場面では、チャートの節目(注目すべきシーン)として捉えるトレーダーもいるでしょう。

ローソク足チャートから読み取れるものとは?

ローソク足チャートから読み取れるものは、ずばり”過去の値動き”であり、”人間が通貨を売り買いした軌跡”です。
これまでに為替レートが、どのような歩み値を刻んだかを全体的に見て把握できます。

チャートは未来を投影しているものではありません。
ですが、人間の行動にはパターンがあるため、過去の値動きのパターンから、ある程度の将来の値動きは予測できるんです。

当サイトでは、「高勝率チャート基本形講座」というカテゴリーで、チャートの具体的な使い方を説明していますので、ぜひそちらも参考にしてください。

FXトレード相場でのトレンドの種類

FX相場には基本となる5種類のトレンドがありますのでご紹介します。

1:上昇トレンド相場

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チャート上で右斜めに上がっていく相場です。

ドル円相場の場合だと、円安方向に動いている相場です。

2:下落トレンド相場FX下落トレンド相場

 

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チャート上で右下に下がっていく相場です。

ドル円相場の場合だと、円高方向に動いている相場です。

3:レンジ相場

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ロウソク足の動きの上下がだいたい揃い、横方向に推移する相場です。

ドル円相場の場合だと、円安方向、円高方向を順番に行ったり来たり緩やかに動いている相場です。

4:ノントレンド相場

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レンジでもなくトレンドでもなく、値動きが少なく方向感のない相場です。

ノントレンドの後はどちらかにブレイクをするので、トレードを控えるべき相場です。

このチャートの場合は、上方向にブレイクをしています。

5:ショック相場

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レンジでもなくトレンドでもなく、値動きが荒く方向感のない相場です。

経済指標などの時に起きる相場で、上昇かと思えば下落をし、下落かと思えば上昇するというどちらに行くか分からない相場では、ギャンブル的なトレードになってしまうので、トレードを控えるべき相場です。


トレンドの種類 まとめ

  1. 上昇トレンド相場
  2. 下落トレンド相場
  3. レンジ相場
  4. ノントレンド相場
  5. ショック相場

以上の5種類が相場を作っています。これはどの通貨ペアでも同じことです。

FXトレードにおいてこの相場状況を把握することが基本であり、もの凄い重要なキーポイントになります。

あなたがトレードをする時に、その相場がどの種類のトレンド状態なのかを把握することができれば、安定して勝ち続けられるようになりますので、ぜひしっかりと覚えてください。

トレードスタイル

FXのトレード手法にはおおまかに下記の4つに分類されます。

その中でこのブログで習得できるロジックは、

スキャルピングデイトレードの2つで、短時間でトレードを行う手法になります。

 

トレード手法

トレード時間(期間)の目安

狙う利益

スキャルピング

数秒~数分

為替差益

デイトレード

数分~1日(1日の値動きを利用)

為替差益

スイングトレード

1日~数週間

為替差益

ポジショントレード

数週間~数年

為替差益+スワップ金利

 

 

FXチャートパターン「アセンディングトライアングル(上昇三角形)」保ち合いチャートパターン必勝法

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保ち合いチャートパターン「アセンディングトライアングル(上昇三角形)」

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アセンディングトライアングル(上昇三角形)は、保ち合いのチャートパターンで、
上昇トレンドの継続を示唆する、直角三角形の形をした強気のチャートパターンです。

何度か同じ高値で抑えられレジスタンスライン(抵抗線)を形成します。

上昇トレンドラインに沿っていくつも押し目をつくりながら、

徐々に安値を切り上げながら上昇していき、

レジスタンスラインにぶつかり収束し、売り買いの拮抗が破れた時に、

レジスタンスラインをブレイクアウトし上昇をしていくパターンです。

ブレイクアウトでの成り行き買いエントリー、

もしくわイフダンロングを仕掛けておく場面です。

 

 

アセンディングトライアングル(上昇三角形)②

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ドル円の1分足。

緩やかな上昇傾向のレンジで、1のアセンディングトライアングル(上昇三角形)を形成し、

ブレイクアウトし上昇。

その後も、横ばいのレンジ相場を形成しながら、

2の小さなアセンディングトライアングル(上昇三角形)を形成し、上値更新を挑戦するが戻され、

再び横ばいの小さなレンジを構成し、2を含めた大きなアセンディングトライアングル(上昇三角形)で

3で買い勢力が勝ち均衡が破れ、上昇ブレイクアウトしたチャートパターン。

 

このように、上昇トレンド相場の継続中には、

何度もアセンディングトライアングル(上昇三角形)が続く場合もありますが、

上昇圧力が強いと認識して良い相場になります。

 

 

アセンディングトライアングル(上昇三角形)③

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ドル円5分足。

緩やかな上昇傾向の横ばいレンジで、安値を徐々に切り上げながら

アセンディングトライアングル(上昇三角形)を形成し、1で上昇ブレイクアウト。

しかし、勢いはあまり強くなく、高値ブレイクアウトした水準で再び横ばい。

再度アセンディングトライアングル(上昇三角形)を形成し、

2で大きくブレイクアウトしたチャートパターン。

1のように、横ばいレンジの時間が長い場合も、

2のように、横ばいが短い場合もありますので、しっかりと状況を見極めましょう。

 

アセンディングトライアングル(上昇三角形)④

 

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ドル円5分足。

上昇トレンドの途中、アセンディングトライアングル(上昇三角形)を形成し、

1でブレイクアウトを試すが失敗し、一度戻され、2で再び高値挑戦しブレイクアウト。

大きく上昇した後、再び高値圏で横ばいのレンジを形成し、

安値を切り上げながらアセンディングトライアングル(上昇三角形)を形成し、

3でブレイクアウトを試すが失敗し、一度戻され、4で再び高値挑戦しブレイクアウト。

このように、アセンディングトライアングルの途中で、ブレイクを試しては失敗し、

失敗した後にブレイクするというパターンも多くありますので、

しっかりと相場の勢いを観察しましょう。

 

アセンディングトライアングル(上昇三角形)⑤

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ドル円1分足。

下落トレンドの終盤、アセンディングトライアングル(上昇三角形)を形成し、

上昇トレンドへとトレンド転換する時に出現したチャートパターン。

下落トレンド後の横ばいのレンジ相場で、一旦踏み上げの上昇が起こり

アセンディングトライアングル(上昇三角形)を形成。

そこのブレイクアウトをきっかけに、大きな上昇トレンドへと転換していきました。

このようにトレンドの初期を狙う時にも有効ですので、しっかりとチェックしましょう。

 

 

以上が、保ち合いチャートパターン「アセンディングトライアングル(上昇三角形)」でした。

1分足、5分足、15分足、1時間足など、時間軸、通貨に関わらず

チャートパターンは同じですので、必ず覚えるようにしましょう。